会社勤めをしていようがフリーランスで仕事をしていようが、一年間の収入が一定額以上になれば所得税等の税金を納めなければなりません。ただし会社勤めの場合、会社が毎月給与の計算と共に源泉徴収をして税金分を天引きしてくれるため、税金を支払っているという意識は薄いのが通常です。それに対して個人事業主であるフリーランスは、源泉徴収をされている場合もありますが原則として自分で確定申告をしなければなりません。
源泉徴収をされている会社勤めであっても、「年末調整」といって税金を支払い過ぎている場合には還付してもらえるという手続きがあります。これは源泉徴収をする場合、一定税率で計算した税額をあらかじめ会社が天引きして納めているものの、実際の課税所得が少なくなる場合があるためです。というのも、実際の課税所得とは一年間に支払われた給与や賞与の総額ではなく、そこから給与所得控除の他にも生命保険料や地震保険料、あるいは高額の医療費などといった様々な控除を受けられる金額を差し引いたものであるにもかかわらず、源泉徴収される際にはそれらを考慮に入れていないといったことがあるからです。逆に毎月の天引き額の合計が実際の税額よりも少ない場合にも、不足分の税金を納める必要が生じます。そこで年末に改めて実際の課税金額との差額を調整するための処理が必要になるというわけです。
一方の個人事業主の場合には、源泉徴収されている取引先があるとしても、収入全体につき確定申告をする必要があります。原則として確定申告において税額を計算しそれを一括で納付するとなればまとまった金額が必要になる場合もあり、手元資金の確保には十分注意しなければなりません。最近は会計ソフトなども便利で手軽なものが出回るなど、個人事業主の中には自分で確定申告の書類を作成している人もいますが、税額の計算や経費の計上などを誤っていると場合によっては後から追徴されるなど、かえって煩わしいことにもなりかねません。確定申告の時期に市役所や税務署などで開催されている税理士や職員などによる相談窓口も毎年のように大変な混雑ぶりであり、心配な場合には信頼できる税理士に普段から相談しておくと良いでしょう。
先述のとおり会計ソフトなどで確定申告の書類を自身で作成する事もできますが、初めのうちは分からない事も多く煩わしさや作業の手間がかかってしまいます。そこで有効なのが税理士への相談です。税理士の力を借りてスムーズに確定申告の準備を進めるのも一つの手です。具体的に2つの税理士事務所を紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。
1つ目は、AIC税理士法人です。個人事業者には、法人向けよりも割引してサービスを提供しています。
AIC税理士法人では、個人事業主向けに確定申告書類作成や年末調整代行、記帳代行などといったサービスを提供しています。 |
2つ目が税理士法人東京シティ税理士事務所です。多くの税理士が在籍しており、実績に伴ったサービス提供を行っています。
東京シティ税理士事務所は、個々のニーズに合わせてサービスの無駄を省いた「顧問税理士」として各種サービスを提供しています。 |
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フリーランス向けの案件紹介サービスは数多くありますが、その中でも「レバテックフリーランス」は業界でもトップクラスの保有案件数を誇り、高単価を実現しています。また確定申告書類の作成や空白期間を生まないための継続的な営業活動のサポートにより、本業以外の雑務に手を取られることがありません。例えば税理士の紹介など、案件紹介だけに留まらずその働き方をサポートするサービスを提供しています。
会社勤めをしていれば、年に一度の年末調整はお馴染みのものでしょう。これは毎月の給与から所得税等をあらかじめ天引きされて会社が代わりに納付するという源泉徴収制度の適用上、実際の税額と予納分との差額を調整するというものです。一方、個々の案件で源泉徴収されていても、フリーランスの場合には一年間の総収入から費用等を差し引いて更に様々な控除を受けて課税所得を算出するため確定申告が必要になるのです。